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PySide for Windows 64bit

PySideのwin64向けにビルドを行ってみました。
またビルドを行うのに手間を省くためのバッチファイルも作ってみました。

結論から言うと、

cmakeを行う際に-G "NMake Makefiles"を付けること。
コマンドプロンプトでは対象となるVisualStudioの環境が設定されていること。

この2点さえ守れば問題なくビルドできるはずです。

Maya 2011向けにビルドを行ったバイナリは以下に置いてあります。
http://www.yusukei.mydns.jp/

以下にPySideビルド用のバッチスクリプトの使い方などを記します。


1.はじめに
今回の説明ではVisualStudio 2005を使っていますが、
それ以降のバージョンでも問題ないと思います。
それぞれの環境に合わせて読み替えてください。
また、CMakeおよびPython2.6もしくは2.7のインストールを行っておいてください。


次に以下のものを用意します。
Qt SDK 4.7
apiextractor 0.10.0
generatorrunner 0.6.7
shiboken 1.0.0
pyside qt4.7+1.0.0
pyside-buildscripts (download)


2.Qt4.7のビルド
Qt SDKをインストールした後に
Visual Studio 2005 x64 Win64 コマンド プロンプト」を呼び出し、

> cd C:\Qt\2010.05\qt
> configure

を実行します。オープンソース版もしくは商用版を選択すると自動的に設定が行われます。
設定後、nmakeとすることでビルドが開始されます。


3.PySideのビルド
Qtのビルドが出来たらpyside-buildscriptsのsrcの中にapiextractor, generatorrunner, shibokenそれぞれを配置します。
PySude-buildscriptsの中のbuild-config.batの中にQTDIRやPYTHON_BASENAMEなどがあるので必要に応じて変更してください。

あとは「Visual Studio 2005 x64 Win64 コマンド プロンプト」の中で
build-all.batを呼び出せばPySideが出来あがります。


4.モジュールのインストール
コンパイルが出来あがったら
PySide-buildscripts\build\lib\site-packages
の中にPySideディレクトリがあるので、PYTHONPATHを設定するか、PYTHONPATHの通ったところへコピーしてください。
また、PySide-buildscripts\binの中にあるpyside-python2.6.dll、shiboken-python2.6.dllがPATHの通った場所へ置くか、もしくはPySideモジュールの中へコピーしてください。